※ネタバレ注意
どうもお疲れ様、ダンまち大好きカカオです。
今回は…
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20』を読了したので感想をば。
『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20』感想
あらすじ
都市を揺るがす学生の反乱が勃発!
ギルドが突き付けたオリハルコン徴収に怒りを爆発させた学区の生徒たちが、横暴だと一斉に立ち向かった。
学区とオラリオとの交流が完全に絶たれ、街全体が緊張に包まれる中、お祭り好きな神々は絶好の機会とばかりに騒ぎ立てる。
そして神々は思いついてしまう。
オラリオVS学区の都市競技祭典を…。
板挟みの状況に苦悩するベルだったが、事態を収拾させる策があるという騎士の誘いを受けることに。
ベルは彼の前で英雄としての真価が問われるのだった…。
感想(ネタバレ極薄)
19巻で学区に潜入して色々あった後の続きですね。キャラだとエイナの妹ニイナの動向が気になりますよね。
この20巻でも活躍してくれてましたよ~。19巻だけでは明かされなかったニイナの強みも描かれていましたね。
ストーリー的には、これから先の展開に向けて布石を打った感じですね。ベルにとっては修行回のような趣だったかなと。
そう聞くと退屈に思われるかもしれませんが、ダンまちらしいコメディ要素は満載だし、修行的とはいえバトルシーンは胸熱でした!
ダンまちの戦闘描写はホント凄いんすよねぇ。個人的にはラノベの中でもトップクラスだと勝手に思ってます。
また、あとがきでも示されていましたが、学区編はこれで終わりとのこと。シリーズ中1番短い章だったみたいですね。
そして次の巻からは最終章へ突入とのこと。マジか…!!
ただそれよりも、この20巻のラストもとんでもねぇ終わり方してるんで、とにかく先が気になりますわ…。
カカオ
以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!
僕が面白いと思ったところや気に入ったところをピックアップしていきます。
『ダンまち20巻』で良かったところ
僕が『ダンまち20巻』で特に良かったと思ったのは以下の3つです。
- コメディ多めだった(好き放題の神々いいねw)
- 『黒龍』の情報が詳しく明かされた
- 改めてベルが「英雄」を目指すきっかけになった感
1つずつ解説していきます!
コメディ多めだった(好き放題の神々いいねw)
前述の通り20巻は今後のための布石を打ってる感じで、下手すると退屈になりかねない内容でした。
でもそうさせなかったのは、ひとえにコメディ描写が多めだったことが挙げられると思います。
特に神々がデナトゥスなどで展開する好き放題な会話劇には笑わせてもらいましたねぇ。「なにリオン」は何度読んでも吹くw
それ以外にもシルの存在も大きかった。いつの間にかヘスティアファミリアの中にヌルッと現れるようになって、お茶を淹れたかと思えばリューとベルを巡る恋バナをしたりと自由奔放。
正体が明らかになってから大胆になりましたねw
ベルがレオンとニイナと一緒に大防壁の北側に行っている間、都市競技祭典が挟まれていたのも良き。テンションの落差にちょっと戸惑いますが。
『黒龍』の情報が詳しく明かされた
存在は示されていたものの、長らく謎の多かった黒龍の設定が、レオンによって詳しく明かれたのが20巻最大のポイントだと思いました。
下手するとラスボスにもなりかねない敵ですからね。
それを現地に行って封印されている状態とはいえ、ベルの目で存在を確認したのは大きい。
今は『精霊の嵐』によって封印されてるようですが、「終末を遅らせている」と書かれているのが肝かなと。
いずれは破られることを前提にしている感じですね…。
この話題によって三大クエストの残りのリヴァイアサンとベヒーモス、そしてそれらを撃退したゼウスとヘラのことも結構知れて面白かったですなぁ。
改めてベルが「英雄」を目指すきっかけになった感
オラリオの外の現状と危機を目の当たりにし、レオンの昔話や過去の英雄たちの話を聞いたベル。
それによって改めてベルが英雄を目指すようになった気がしました。
元を辿ればこのシリーズのタイトルにもなってる『ダンジョンに出会いを求める』なんですけど、今回の件でより強く、世界を意識した英雄を志していくような趣なんですよね。
振り返ってみると、ベルって目の前に起こることへの対応で精一杯だったじゃないですか。
主にフレイヤ様の気まぐれだったり、フレイヤ様がこじらせたせいな気がしてなりませんがw
そういう狭い範囲の英雄ではなく、広く世界を見据えての「英雄」が垣間見えてる感がありました。
微妙だったところ
『オラリオ VS 学区』の模様を、少しでいいから描いて欲しかったですね。
まぁ20巻の趣旨はたぶん
- オラリオの外の現状を示す
- 黒龍討伐への布石
- ベル君を次のステージへ引き上げる
辺りだと思うんで、難しいとは思いますが。
気になったポイント
以下は20巻を読んで気になったことを書いていきます。今回は3つ。
- ベルの故郷
- ダンジョン攻略と黒龍討伐の両立
- ベルとリュー以外の戦力が今のままだと厳し過ぎる件
ベルの故郷
レオンとニイナとの旅路の中で、ベルの故郷の近くを通りがったようなんですが、どうもベルの反応が苦かったです。
お爺ちゃんの話題はよく出てきますけど、どんな人だったのか、なぜ亡くなったのかは分かってませんよね。
特にお爺ちゃんが死んでしまったことは、ベルの中で大きな意味を持っていそう。
ダンジョン攻略と黒龍討伐の両立
ダンまちを読んでいると「三大クエスト」の攻略が冒険者たちの究極の目標と読めるんですけど、ダンジョン攻略も同じぐらい重要……なんですよね?
タイトルにもなってるぐらいですしw
ダンジョンについてはそもそも存在自体が謎だらけです(ゼノスの件とか)。神々は何か知っていそうですが…。
ただそうなると、ダンジョン攻略と黒龍討伐の両立が求められてくるんですよね。あとがきによると次から最終章らしいんですが、どう展開していくんでしょう。
えらい難しそう(というか長い章になりそう)
それとも「ダンジョン」と「黒龍」を別個に考えている時点で、もう作者さんの掌の上なのかもしれない…。
いずれにせよ、先が楽しみです!
ベルとリュー以外の戦力が今のままだと厳し過ぎる件
黒龍のヤバさがこれでもかってぐらいに伝わった20巻なんですけど、そうなると心配になるのがヘスティアファミリアの戦力です。
ベルとリュー以外のレベルが…。
レベルブーストがあるものの、言うて2が3になるだけ。黒龍を前にすれば消し炭にされること間違いなし。
なんかこう、どこかで「あれから3年後…」みたいな時間跳躍的な展開が必要なのでは…。
あんまり好きではないけど(苦笑)
レベル2で喜んでる場合じゃないぞリリw
『ダンまち20巻』の感想|まとめ
この記事では『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか20』の感想を書いてきました。
あとがきで次巻から最終章に入ると書いてあったのを読んで「ついに…」と思わずにはいられませんでしたねぇ。
20巻は最終章に備えて布石を打つ内容でしたし、ベルのさらなるレベルアップに期待したい。
でもオラリオに戻ってきて早々、ダンジョンに遠征してたロキファミリアがとんでもないことになってたんで、また目の前の展開にベルが飛び込んで翻弄されそうな予感が…。
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