カカオ
どうもお疲れ様、アリス推しのカカオ(@kudoshin06s)です。
この記事では『戦闘員、派遣します!』の各巻について解説・感想を掲載しています。
2022年6月時点では7巻まで発売されています。
ここらで内容をザックリとまとめようというワケですね(僕自身が思い出すためにもw)
この記事を書くにあたって改めて1巻から読み直したんですけど、とにかく笑いましたね。再読なのに普通に面白い。
漫画感覚でサクサクと読み進められるので、気になる方はこの記事をこれ以上読まずに1巻を読んで見ることをオススメします。
※これより先はネタバレも含まれています。
『戦闘員、派遣します!』全巻の内容を解説します!
1巻
地球で秘密結社キサラギの戦闘員として働いていた戦闘員六号(主人公)。
地球の侵略もかなり進んだが、今度は別の惑星の侵略を命じられてしまう。
相棒にアンドロイドのアリスを与えられ、六号は別の世界へと旅立った。
そこで待ち受けていたのは、魔物や魔法が存在する世界だった。
六号は現地でスノウという腹黒い女騎士と出会い、騎士として雇われ潜り込むことに成功。
絶賛魔王軍と戦争中とのことで、六号とアリスは水面下で侵略を進めつつ、戦争に協力する。
ってな感じです。
作者が『このすば』を書いてる暁なつめ先生なんですけど、基本はこのすばと似たようなノリでした。
とにかくコメディ。
ただ終盤でシリアスな展開も見せているのが『このすば』との違いを感じました。
登場キャラ達は一癖も二癖もあり、読んでいて笑うシーンが盛りだくさん。
主人公の六号と相棒のアリスは地球の秘密結社の兵器で戦い(ショットガンとか)、対する味方や魔王軍は剣や魔法など。
こんな具合に科学とファンタジーの衝突も面白い。まぁコメディになりがちですがw
1巻では六号とアリスがグレイス王国に騎士として潜入し、スノウ、ロゼ、グリムと共に魔王軍と戦っていきます。
何せ六号とアリスは悪の組織の構成員。戦い方は卑劣で魔王軍が可哀そうに思えるレベルですw
話が進むにつれて六号達がスパイであることをスノウにバレたり、王国が潰れる寸前まで魔王軍に追い込まれたりなどなど。
コメディながらも緊迫感もあって読み応えはなかなかです。
▼1巻の詳しい感想
2巻
あらすじは…
魔王軍との戦闘に勝利し、グレイス王国に残った六号とアリス。
だが王国は水不足という新たな問題に直面していた。
本来ならば雨を降らせるアーティファクトで解決できるのだが、1巻で祝辞の言葉が六号によって「おちんち○祭」に変更されてしまった。
そんな祝辞(笑)を口にするのをティリスは嫌がった。
そこで隣国のトリスから水製石という鉱石を輸入することとなる。
輸入の交渉にスノウと護衛に六号たちを派遣。
だが交渉は六号の芸によって頓挫し、あまつさえトリスから宣戦布告されてしまった。
ってな感じです。
トリスと魔王軍が共闘して攻め込んでくるどうしよ!
っていう裏で、六号達とハイネ&ラッセルが遺跡で旧時代のロボット兵器を巡って戦うところが注目ポイント。
この世界、実は過去に超文明レベルで栄えて1度滅びた結果、今のファンタジーワールドになっている説が色濃くなりました。
1巻でもボロボロのアーティファクト(戦車)があったり、雨を降らせる機械が登場してますしね。
キメラのロゼの存在もどうやら科学寄りで、しかも遺跡に大いに関係ありそう。
同じくキメラのラッセルは、ロゼと違って事情に詳しいらしくロボットの操縦も可能でした。
地球からやってきた六号達が科学の力で無双するなんて都合よくはいかなさそうですw
そんなロボット相手に、六号達はどう戦うのか。
分かる人には分かるアレが参戦します。僕は知ってたんで笑いつつ盛り上がったりましたね。
▼2巻の詳しい感想
3巻
あらすじは…
六号とアリスはキサラギから「アジトを作れ」と命令され、大森林にアジトを建てようとするが現地のモンスターなどに大苦戦。
さらに2巻でのデストロイヤー要請で悪行ポイントのマイナスが酷いため、物資の補給は封じられてしまっている。
アジト作りとは別に、グリムが仕切るアンデット祭りの開催が迫っていた。日本で言うところのお盆みたいなものらしい。
行き遅れだなんだと言われながらも依り代用の人形作りを六号に手伝ってもらったり。
けれどその裏で魔王軍が…。
ってな感じです。
ポイントとなる展開は以下の2つ。
- 大森林でキサラギのアジト建設が始まった
- グリムが仕切るアンデット祭が開催される
アジト建設を始めた途端に森の謎生物たちに襲われまくり、キサラギの武装で対抗しても撤退を余儀なくされてしまう。
ちなみに撤退後は公園を不法占拠しテント張って暮らしているというw
借金漬けになったスノウが働き、囚われの身のラッセルがメイド服着て洗濯してる様が笑えます。
アジト建設についてはこの巻では終わらない感じ。
アンデット祭は日本で言うところのお盆です。
死者の魂が現世に帰ってくるワケなんですけど、その魂はグリムが用意したぬいぐるみに憑依し、そこらへんを普通に歩いているw
本来なら大人しいぬいぐるみ達なんですけど、今年はなぜか暴れたりするなど様子がおかしい。
不穏な動きをするぬいぐるみや、明らかに暴力的なものまでいる。
- そこで始まる因縁の相手とのバトル
- どさくさに紛れて手柄を立てようとするスノウ
- 快適な飼いゴリラとして生きることにしたロゼ
- 行き遅れグリムは六号と10年後に結婚する確約を?
などなど、緊迫感…は無いんですけど、カオスで爆笑必至でした。
▼3巻の詳しい感想
4巻
あらすじは…
3巻のラストで完成したアジトが根こそぎ吹っ飛ばされてしまった六号とアリス。
けれど「1度は完成したし完成したことにしよう」みたいなノリでキサラギに報告し、幹部のリリスが現地に来ることになった。
やって来たリリスを盛大にいじり倒す六号。
アリスも自分の創造主だと言うのに謎の反抗期っぷりを見せる。
そんなリリスを加えて現地を案内したりアジト作りに着手するが…?
って感じです。
リリスといえば、六号を失敗覚悟でこの惑星に転移させた張本人。六号がそれをネタに詰め寄る展開は期待通りでしたw
4巻で特に重要なポイントは以下の3つ。
- アジト付近の地下に謎施設発見
- 謎施設はロゼの故郷だった
- ロゼの事情を知っていそうな魔王に会いに行く
一気にクライマックスに上り詰めたかのような急展開です。
リリスが加わったことで、アジト作りを邪魔していた謎の生物達は苦戦しながらも撃退できたのが大きかったですね。
そのおかげで地下施設(遺跡)を発見し、ロゼが徐々に記憶を取り戻していったワケなので。
地下室で地図を発見し、ロゼが何気なく印を付けた場所が他の遺跡でしかも魔王城も含まれていた。
そこから魔王が何か知っていそうだから会いにくべ、っていう急展開は熱かったですね。
リリスの超戦力のおかげで展開はかなり早く感じました。
ただあとがきによると、この作品は魔王を倒して終わりではないとのこと。
▼4巻の詳しい感想
5巻
あらすじは……
4巻でリリスが存分に力を振るったり爆撃したりしてから一週間が経過。
グレイス王国に魔王軍の使者がやってきた。
魔王が停戦や賠償について話し合いたいとのこと。六号達は魔王城へ行くことに…。
スノウが入手した事前情報だと、魔王はおっさんで強欲極まりないとのこと。
だが実際の魔王は美少女、バイパーだった。
ってな感じです。
魔王なんですけど、正確にはリリスの爆撃に巻き込まれて魔王が死んじゃったんで代替わりしてバイパーになったんです。
魔王の扱いが軽すぎるw
5巻はこのバイパーちゃんが肝になってきます。ポイントとしては…
- 魔王軍が全面降伏
- アジト作りから町作りへシフトする
- 町へ魔族が移り住んで働き始める
- 砂の王が開発中の町を襲うので討伐
- バイパーちゃんの処刑に抗う戦闘員達
ってな感じです。
バイパーはもちろんハイネも仲間?に加わって、六号やスノウに散々な目に遭わされますw
砂の王との戦いが何度も続いて、アリスが戦闘員たちを捨て駒にした特攻作戦を提案するなど無慈悲で笑える展開も最高でした。
バイパーちゃんの処刑云々については、かなりシリアスでしたね。
六号達が戦闘員の意地を見せて「ヒャッハー!」する様はマジで胸熱でした。
▼5巻の詳しい感想
6巻
あらすじは…
5巻で魔王軍との戦いに終止符を打った六号達。
アジトを始め周囲の街作りも活発化してきていた。
さらに周辺調査を行うため、アリスとバイパー、六号は森の探索をすると湖を見つけた。
その湖底には…。
一方、グレイス王国の街では不審者が現れるようになったという。
真っ先に疑われた六号を始めとした戦闘員達だったが、不審者の特徴が…。
ストーリーとしては新章に入った具合ですね。新たにヒイラギという組織が登場し、トリスを支配下に置いてグレイス及びキサラギと対立します。
ヒイラギをザックリ解説すると、この星に元々いた人達だけど何かの理由で住めなくなって一時的に惑星外で住んでいたっぽい。
この解説、あくまでも六号たちの推測でしかないんですけど、ヒイラギ所属のアデリーの図星を突かれた反応を見るに概ね合っていそうw
このアデリーという新キャラがグレイスに潜入して正義の味方を勝手に名乗り、六号達と衝突。
やがてキサラギの戦闘員達やスノウを怒らせて、トリスで大きな戦いへ発展します。
ヒイラギの技術力がキサラギと同等かそれ以上かもしれないというのがヤバいですね。
リリスが爆撃したときのような科学の力で無双するのは厳しいかもしれません。
カカオ
でも基本はコメディ全開なんで笑えるよ。アデリーもポンコツだったw
▼6巻の詳しい感想
7巻
あらすじは…
魔族領の奥にあるグルネイドという国で、国宝の魔導石が強奪された。
犯人は二足歩行で人語を理解しているらしく「にゃー」と鳴く様子からネコ科の魔獣ではないかと……
誰もが内心でトラ男であることを理解しながらも目を背けるアリスと六号。
そんな中、キサラギの幹部ことベリアルがやって来たのだが…
『戦闘員、派遣します!7』感想から抜粋
こんな感じ。
7巻で特に重要となるポイントとなるのは以下の3つ。
- トラ男がグルネイドで国宝を強奪し姫もさらう
- ヒイラギ族が強力なドラゴンをけしかけてくる
- 六号たちではドラゴンに勝てなかったためベリアルが来た
7巻のメインはトラ男の件で六号たちがグルネイドに深く関わることになり、王を決める選挙にまで首を突っ込むことに…。
ヒイラギ族はこの作品のストーリーで謎だった部分をかなり明らかにしてくれるので超重要です。
この惑星の成り立ちがガッツリと語られ、以前登場した砂の王がヒイラギが生み出したなんて情報も。
さらにはヒイラギと敵対していた勢力の存在まで示され、興味深い展開となっていました。
そして表紙にもなってるベリアルが7巻の肝。
ベリアルは傍若無人で圧倒的な強さを誇るキャラで、ドラゴンなんてなんのその。勢い余って他の国々まで従属させまくる暴挙に出ますw
そんな向かうところ敵無しなベリアルですが、切ない設定が用意されていたりも…。
基本はコメディな作品ですけど、ベリアルの内面や設定は胸にきましたねぇ。ぜひ読んで欲しい。
また、今回は珍しくアリスの読みが外れて自爆するのでは……というちょっとシリアスな場面もあったんですが、さすがは幹部ベリアル。
シリアスに傾きかけてから一気にテンションを上げて、ラストまで爆走してました。
カカオ
なんだったらベリアルが全てを丸く収めたまである。主人公の六号がちょっと霞んでた…
▼7巻の詳しい感想
まとめ
この記事では『戦闘員、派遣します!』の全巻の感想や解説をまとめてきました。
ザックリとした内容なので、より詳しく知りたい方は各巻の感想記事に飛んでください。
また、今作は小説ではあるのですが漫画のように読みやすいです。
活字をあまり読まない方でもいけると思うので、気になる方は試しに1巻から読んでみてはどうでしょう。
カカオ
記事には書き切れなかった話やギャグがてんこ盛りだよ!