『文句の付けようがないラブコメ』4巻感想。ユウキが九十九機関に所属したことで雰囲気がかなり変わった。

3 min

※ネタバレ注意

どうもお疲れ様、カカオ(@kudoshin06s)です。

『文句の付けようがないラブコメ』4巻を読了したので感想をば。

あらすじ

再びこの世が再構築され、ユウキは九十九機関に所属し、神であるセカイに尽くして「務め」をさせる役割にあてがわれた。

ユウキは基本セカイのご機嫌伺い兼奴隷のような立場。セカイの言うことなら「務め」を拒否すること以外なら何でも聞く。

そんな冷えた主従関係だったけれど、ユウキが務めを果たしていくうちにセカイは心を開いていき、ふたりの距離は縮まっていく……。

てな感じです。

以下はネタバレ盛りだくさんな読んだ人向きの内容なので、まだ読んでない人は撤退しよう!

僕が面白いと思ったところや気に入ったところを、エピソードごとにピックアップしていきます。

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4巻のポイント

  • 各キャラの立場が微妙に変わった
  • セカイのほうからユウキに迫った感
  • セカイが自分から「務め」を見せた

1ずつ触れていきましょう。

各キャラの立場が微妙に変わった

ユウキと小岩井さんが九十九機関に所属しているのが大きな特徴ですね。完全に九十九機関の犬である自覚があるユウキの、セカイへの従順な様は1巻~3巻では全く見られなかった様子で新鮮でした。

セカイはセカイで九十九機関を嫌い、そこから派遣されてくる召使いみたいなのも当然嫌っていて冷めた態度。

セカイとおチヨ、春子は立場はそのまんまですけど、ユウキの立場が変わることで他のキャラにも影響が出ているところがいいですねぇ。

小岩井さんと言えば3巻では裁定者として登場しましたけど、今度は誰が裁定者なんだろ…。

セカイのほうからユウキに迫った感

以前の2つのルートでは、どちらもユウキから唐突にプロポーズする感じでしたけど、今回はセカイが色気を出してユウキに迫ったシーンがあった。

そこを出発点にしてユウキのほうに恋愛感情が芽生えてのプロポーズだったように僕は感じましたな。

……初めて順当に事が運んだ感がw

セカイが自分から「務め」を見せた

終盤でセカイがユウキに「務め」について開示したのも、これまでのルートとは大きく違う点でした。

以前(というか別ルート)では、おチヨが勝手にユウキに「務め」について教えてしまい、セカイが引きこもってしまうのがパターンでしたからね。

また、このときセカイは自分の神の力でユウキと二人だけの新世界を作ろうとまで言い出しています。ここまで覚悟の決まったセカイは初めてですな…。

セカイのほうから積極的に動いてる感じがとにかく強い。

この変化は何なのか。

ユウキが九十九機関から派遣され主従関係から始まっているから、自分が引っ張っていかねば、という気持ちの変化?

ううん、しっくりきませんなぁ。

まぁ5巻に続いているので、何か分かるかもしれないっすな。

ユウキが属しても九十九機関は謎のまま…

九十九機関については、また春子が色々と調べ、神のことにまで到達はしたものの、九十九機関それ自体については謎のまま。

相変わらず実体があるんだかないんだか分からない。

ユウキが九十九機関に属すことで何か新情報があるかなーと思ってたけど、4巻では特になんもなかった。

小岩井さんが上司ってぐらいすかねw

セカイを拒否したユウキ

セカイに惚れたユウキなら、セカイの新世界を作る案に乗っても良さそうなのに、それを拒否……意外っすなー。これが4巻の中で1番印象的でしたわ。

3巻では「春子と世界、どっちにする?」という春子の命がかかった場面で世界を選んだ男が、今度はセカイではなく今ある世界の継続を選ぶ。

九十九機関に属しているから……なんですかね。

どこまでも犬であり続ける覚悟があるのは随所に窺えるんで。

ユウキの立場が変わったことで、彼の心境やセカイの行動にめっちゃ影響が出ていておもしろい。

この面白さはタイムトラベル物に通じるものがありますな。うん。

まとめ

小岩井さんと春子の絡みがめっちゃ笑える。

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