【2024年1月19日更新】
※ネタバレ注意
カカオ
どうもお疲れ様、友崎ほどじゃないけどゲーマーなカカオ(@kudoshin06s)です。
『弱キャラ友崎くん』も結構な巻数になってきましたね。
これは僕の肌感覚なんですけど、ラノベって10巻近くになってくると内容を忘れてくる…。
『弱キャラ友崎くん』はまだ10巻には到達してませんけど、微妙に細かな部分が頭から抜けている感が…。
というワケでこの記事では、これまで発売された『弱キャラ友崎くん』の全巻の内容を、ザックリと振り返ってまとめました!
目次
【ネタバレ注意】『弱キャラ友崎くん』全巻の内容を解説します!
1巻
アタファミというゲームを通じて、友崎くんと日南が出会い、二人の人生観が衝突。
- 友崎くんはリア充になるための策を練ってもいなければ実行もしていない
- さらにリア充がどんなモノなのか体験してもいないのに馬鹿にしている
- 日南はリア充になるためだけでなく、全方位に努力をしてゲームの腕もスゴい
そりゃ衝突しますな…。
これがきっかけで友崎は日南のようなリア充を目指す。
ゲームのクエストのようにリア充になるための課題を出してくる日南。
友崎はゲーマーとしての意地なのか、がんばってこなしていく(女子に話しかけたり)
Amazonのレビューに「対人指南書のような小説」と評価している人がいて、僕もそんな感じだなぁと僕も思いました。
2巻
序盤にスポットが当たっていたのは泉でした。中村の誕生日プレゼントを買うにあたって友崎が協力する流れに。
協力する流れにしただけでも、友崎の成長を感じますな。
でも2巻のかなりの部分はみみみ中心に話が動いてましたねぇ。
生徒会選挙に日南とみみみが出ることになり、友崎はみみみに協力することに…。
2巻の読みどころは以下の3つ。
- みみみの日南に対する意外な嫉妬心が明らかに
- 尋常ではない努力を続ける日南という存在自体も気にさせる内容
- 日南と友崎では努力のベクトルが違う
特にみみみの内容は濃い。
補足しておくと、日南と友崎の努力のベクトルの違いは
- 日南は1番になるため
- 友崎は1番には拘ってはいない(自己記録更新的な)
ここに違いがあると思いました。
3巻
3巻は友崎のリア充度がアップ、課題のレベルがアップしてるとも言えますが…。
水沢やみみみ達とご飯を食べに行くなんてのはもはや当たり前。
デートの練習やデートの本番、さらには中村たちリア充グループとバーベキューに行ったり。
水沢や中村をいじったりと、「いじる」が大きな課題でありポイントでした。
水沢はいけそうだけど、中村は一歩間違えると武力行使に出そうで恐いですなぁ…。
大きな出来事でいうと、水沢が日南に告白して振られたこと。
さすがというべきか、彼はまだ諦めていないようですけどね。どうなることやら。
4巻
球技大会開催にあたって「紺野エリカにやる気を出させる」という課題を課せられた友崎。
これまでのクエストで獲得した仲間たちを裏で動かす。テクニカル!
が!
紺野エリカのやる気を出させる過程で平林さんへのイジメの芽があった……。
さらに泉と中村が付き合うことになった。
これがまた紺野的にイライラの原因となり、平林さんに八つ当たり。
それを良しとしないのがたまちゃんで、果敢に立ち上がって紺野を注意する。
ここで紺野の標的が平林からたまちゃんへと移ってしまいました…!!
読んでてかなり苦しくなる内容でしたね。
ただこの後に続く5巻のほうがより苦しく、そして感動で泣かせる内容だった…!!
5巻
ポイントは以下の3つだと思いました。
- たまちゃんのキャラ改造
- みみみからもらったストラップが引き裂かれる
- 日南葵が仕掛けた紺野エリカへの戦争
特に凄かったのが日南による紺野エリカへの攻撃…。
引き裂かれたストラップの代償があまりにも大きいけど、それにしてもゾッとする。
そしてあわや紺野へのイジメになるのでは……ってところで、立ち上がったのが…?
カカオ
今のところ僕は5巻が1番好きですね。感動の度合いが圧倒的に凄かった!
6巻
6巻は文化祭始まるぜって感じの話。
友崎は文化祭委員をやることになり、同じく文化祭委員の泉、みみみ、中村、竹井などの面々と文化祭でやることを決めていく。
菊池さんの小説の出来映えがよくて、文化祭の出し物で決定していた演劇に脚本として採用する流れまで作ったり。
その傍ら、友崎は日南から問われる。
- 誰のことが好きなのかと
- 誰と付き合いたいのかと
そんな贅沢極まりない選択に悩む傍ら、水沢と女子高の文化祭行ってナンパしたり。
この巻になると友崎くん、もはやリア充っぽい。内心でキョドッってなければ純度100パーのリア充ですよw
6巻で圧倒的に印象に残っているのはみみみ。
女子高でナンパしたり、菊池さんとも仲良くなってる感が彼女を焦らせたようですな。
6.5巻
ナンバリングからして短編集で、本編には直接影響はない軽めの話……だと思ったら大間違いでした。
中学時代の日南や、合宿のときの女子たちの恋バナなど、興味深い内容が盛りだくさん!
友崎に告白した直後のみみみの様子が描かれているエピソードなんて、もう本編かとw
みみみ、ノリと勢いで告白した感ありますw
僕はまた「友崎に惚れた瞬間」があったのかと思ったけど、この短編集に収録されているみみみエピソードを全て読むに、気がついたら好きになってた感じっぽい。
カカオ
でも軽く読める感じの短編もあって、サクサクと読めましたね!
7巻
文化祭の準備がいよいよ本格的に始まり、友崎は菊池さんと脚本の打ち合わせをしたり。
さらにはみみみと漫才をすることにも…!
(漫才とかハードル高すぎて泡吹くレベルなんですけど…)
菊池さんの脚本の内容が、かなり本編に影響してました。
日南の人柄の裏や謎の家庭事情など、結構踏み込んできましたね。7巻ではまだ謎のまんまですけど。
また、菊池さんの心情にもグッと突っ込んだ話になっていき、友崎が彼女に惹かれていく様子が伝わってくる感が…。
カカオ
みみみ推しの僕としては、辛い内容だったけど仕方あるまい…!
8巻
8巻から新章が始まります。
友崎は菊池さんとの付き合いが始まり、それとは別に進路について具体的に決めていく段階に入った。
日南からの課題「4人以上のグループで中心人物になる」も発動。
そんな中で友崎は日南とアタファミのオフ会に参加し、レナという人物と出会う。
レナは友崎に気があるのかちょっかいを仕掛けてくる。これが元で菊池さんとトラブルに…。
- プロゲーマーを目指すことを決め
- 日南の課題も竹井、みみみ、たまちゃんで構成できそう
- 自分への自信もついてきた
こんな具合に順調そうな友崎だったが、菊池さんとはすれ違っていた。
その矢先にレナから来たLINEを菊池さんに見られてしまい……。
カカオ
8巻は進路を決める友崎が良かった。これから進路を決める方は是非!
8.5巻
短編集なんですけどメインストーリーに大きく関わってきます。
- 妹が二人いた頃の日南が描かれている
- だがその後なぜか妹は一人になっていた
- 日南がアタファミをプレイするようになったキッカケ
この辺りは特に重要なポイントです。
日南視点のエピソード1つにこれらは全て含まれています。
妹の件も気になりますが詳しくは明かされていません。
それよりも日南がアタファミをするに至った経緯が重要だと思いました。
彼女は中学時代のバスケ部で全国2位になったものの、1位を目指していたため挫折も同然だった。
なぜバスケ部は1位になれなかったのか。ここがポイントです。
この日南の話はマジで読み応えあるんでオススメ。
カカオ
8.5巻は短編集というだけあって気楽に笑えて読める話もあるよ!
関連『弱キャラ友崎くんLv.8.5(8.5巻)』感想。本編にガッツリ関わってました。
9巻
レナが原因で菊池さんに誤解された友崎だったけど、泉と中村のフォローによって和解。
でも菊池さんが1番嫉妬していたのはレナではなく日南でした。
菊池さんの観察眼の鋭さが際立ってましたね。友崎と日南のあれこれをズバッと見抜いてきます。
9巻の重要ポイントは以下の4つだと思いました。
- 日南を知りたいと思う友崎
- それによって友崎と菊池さんが破局寸前に…
- ……からの大逆転で超進展する友崎菊池ペア
- 日南が友崎に人生指南した理由が明らかに
特に日南が友崎に人生指南した理由は超重要。ぜひ読んでみてください。
どこまでも自分を高め、その成果を客観的に評価したいという彼女の執念がヤバかった…。
友崎は引き続き「日南を知りたい、人生の楽しさを教えたい」って感じですけど、動機を明らかにされた日南がどう出るのか…。
関連『弱キャラ友崎くん Lv.9(9巻)』感想。日南が友崎に協力してた理由が斜め上だった…
10巻
10巻で重要なポイントは以下の3つです。
- 日南の誕生日を祝うため3チームに分かれて祝うことになった
- 友崎は菊池さんと水沢と組んで日南のためのゲーム作りをすることに
- 日南が妹に何があったかを語る
ザックリとですがこんな感じ。
日南の誕生日は大阪旅行(目的地はUSJ)に行き、宿泊先で行うことになるので、合宿以来の非日常が味わえました。
友崎たちのゲーム作りはプロの手を借りるのですが、その交渉にあたって水沢が最強クラスのコミュ力を発揮、さらには将来も変えそうな展開まで見せているので要チェックです!
その水沢は日南狙いを宣言するものの、二人きりになるチャンスを友崎に譲る場面も…。
日南と二人きりになった友崎は、9巻であった仲違いにケリをつけようと言葉を尽くし、その結果として日南が真ん中の妹に何があったのかを語りました。衝撃の内容…。
カカオ
薄々そうじゃないかとは思ってたけど、日南の設定はかなり重め…
▼詳しい感想記事はこちら
関連『弱キャラ友崎くん Lv.10(10巻)』感想。やはり日南葵の設定は重かった…
11巻
11巻で重要なポイントは以下の3つです。
- ビデオレターが失敗に終わり、日南は学校に来なくなる
- 日南の過去が明らかに
- 友崎が日南を説得するも失敗
ザックリとですがこんな感じ。11巻は日南の心理描写や友崎たちによる考察がかなり深く書かれているので、ぜひ本編を読んでみてください。
さて…。
序盤から日南が皆(主に中村)と衝突し、それ以降喋らなくなって不登校にまでなりました。
何が彼女をそこまでさせてしまったのか。←これが11巻の肝で友崎たちを悩ませています。
日南の妹の遥と会えた友崎や菊池さんは日南についての考察を深め、そしてついに日南から過去に何があったか語られました。
妹のイジメと事故死に加え、母親が根っこにあった模様。
カカオ
ちょっと変わったオカンでしたな…。
幼い頃の日南は母親の考え方が支えになっていたけど、亡くなった妹の件で母親の思想に対し怒り爆発。
そこからパーフェクトヒロインへの道を行くようになった感じですが、大阪旅行を通して自分のしてきたことの意味や理由に疑問を抱いてしまった模様。
その話を聞いた友崎は日南を元に戻そうと頑張るんですけど…いやぁ手強い。日南さん、もはや勝たずにはいられない体質…。
終盤では、日南を復活させることができず意気消沈した友崎でしたけど、菊池さんが彼女らしいやり方で友崎を浮上させたのには感動しましたね。
そんな感じで終わった11巻。全体的に「強キャラ友崎くん」と「弱キャラ日南さん」みたいな逆転現象が発生して凄いことになってます。
11巻はこれまでで最も心理描写が厚く描かれ、日南オカンの件なども含めて複雑になってます。繰り返しになりますが、本編をじっくり読み込まれることをオススメ!
▼詳しい感想記事はこちら
関連『弱キャラ友崎くん Lv.11(11巻)』感想。日南葵の過去が明らかに…!!
『弱キャラ友崎くん』全巻の内容の解説|まとめ
全体と通して、心理描写に読み応えがあるのが『弱キャラ友崎くん』シリーズの特徴だと僕は思っています。
1巻で描かれた「空気を読む」の解説はマジで凄い…。
もちろん可愛いキャラや感動するポイントもあるんですけどね。
それ以上に僕は、友崎くんが自分と周囲の内面をどう捉え考えていくかにとても興味を持っています。
カカオ
どう展開していくのか楽しみ!
『弱キャラ友崎くん』は朗読で聴くこともできます
弱キャラ友崎くんは興味あるけど時間ないしなぁ…
と諦めている方に朗報です。『弱キャラ友崎くん』はAmazonの朗読サービスAudibleで配信されています。
そう、読まずに聴くことができるのです!
会員になってスマホにアプリを入れればそれでオーケー。月額1,500円で『弱キャラ友崎くん』を始め12万タイトル以上の朗読が聴き放題です。
初回30日間は無料なので試しやすいのもいいですね。気になった方は公式サイトをチェック!
ちなみにAudibleで配信されているオススメのラノベも紹介してます!